マイナ保険証の『メリット』は虚構だった?…政府資料が暴く医療現場での役立たずな実態とデジタル化の問題点を徹底解説

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マイナ保険証への一本化が迫る中、利用率は低調

現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードにその機能を統合する「マイナ保険証への一本化」が、2023年12月2日に迫っています。しかし、国民の間ではマイナ保険証の利用が思ったほど進んでいない現状が浮き彫りになっています。厚生労働省の発表によると、2023年7月時点でマイナ保険証の利用率はわずか11.13%にとどまっており、期待されていた普及には遠く及びません。この状況に対して、政府は積極的な対策を打ち出しているものの、依然として低調な利用率が続いています。

哲学系YouTuber・北畑淳也氏の問題提起

「哲学系ゆーちゅーばーじゅんちゃん」こと北畑淳也氏は、マイナ保険証への一本化に早くから問題意識を持ち、YouTubeや著書を通じてその問題点を指摘してきました。北畑氏は、この一本化の背景にある「デジタル化」そのものが、本来の目的を見失い、無駄なイデオロギーに支配されていると主張しています。彼は、現在のマイナ保険証導入が、以下の理由で問題であると批判しています。

  • 税金の無駄遣い:既存の有用な仕組みを破壊し、必要以上に多額の税金が投入されている。
  • 無駄な業務の増加:マイナ保険証導入に伴う業務が多くの時間と労力を浪費している。
  • 実質的なメリットが薄い:政府が掲げるメリットが、本質的な利点ではなく、むしろ逆効果になる可能性がある。
引用元:じゅんちゃん|Xアカウント

本連載の目的

この連載では、北畑氏の見解に基づき、マイナ保険証に関する諸問題について掘り下げていきます。政府が公表しているデータや信頼性のある資料をもとに、以下のテーマについて検証を行います。

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  1. マイナ保険証のメリットとされる点の実態
    政府がPRしているメリットが、実際にはどの程度有効なのか。
  2. デジタル化の本質的な問題点
    北畑氏が指摘するように、デジタル化がもたらすリスクや課題。
  3. 税金の無駄遣いと業務の非効率性
    マイナ保険証導入による予算の使われ方や、業務効率の低下の可能性。

この連載は、全4回にわたり、北畑氏の著書『マイナ保険証6つの嘘』(せせらぎ出版)から一部を抜粋し、彼の考えを紹介していきます。

マイナ保険証普及に向けた政府の大規模予算

マイナ保険証の利用率が思うように伸びないことに苛立ちを見せたのか、2023年11月には政府が887億円もの補正予算を編成し、マイナ保険証の普及促進に本腰を入れました。この予算のうち217億円は、マイナ保険証を推進する医療機関への支援金として、インセンティブに充てられます。さらに、以下のような取り組みが行われています。

  • ポスターやチラシの大量作成:全国的にマイナ保険証の普及を目的とした広報活動。
  • 体験会や相談ブースの設置:自治体や商業施設で、マイナ保険証に関する体験会や相談会を開催。

過剰なサービスが話題に

北畑氏のYouTube視聴者から報告された興味深いエピソードがあります。大阪で配布されたチラシには、マイナンバーカードの作成をサポートする出張窓口が設けられていることが告知されていました。これは一見合理的な施策に思えますが、提供されるサービスが非常に過剰であることが話題となっています。チラシによると、マイナンバーカードを作りたい人のためにプロのカメラマンが同行し、さらにヘアメイクの専門家もサポートするというものです。この「過剰サービス」には、多くの人が驚きを感じています。

マイナ保険証の普及とデジタル化の行方

このような過剰な取り組みが行われる背景には、政府の焦りが見え隠れしています。利用率が依然として低調なマイナ保険証ですが、その普及には国民の理解や共感が不可欠です。北畑氏をはじめとする批判的な立場の人々が指摘するように、単に現行のシステムを無理やり置き換えるだけではなく、以下のような点が必要です。

  • デジタル化の必要性を国民に明示する:なぜデジタル化が必要で、どのような利益があるのかを明確に説明する。
  • 国民にとっての実質的なメリットを示す:マイナ保険証が国民にどのような具体的利益をもたらすかの説明が重要。

今後、政府がどのようにしてマイナ保険証の利用を促進するのか、また北畑氏が指摘する問題がどのように議論されるかが注目されます。本連載を通じて、その背景や実態をさらに詳しく掘り下げていきます。

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