『ガンニバル シーズン2』がディズニープラス/Disney+で配信しています!
柳楽優弥主演の食人村サスペンス!前シーズンに引き続き奇妙で恐ろしい村の秘密とは?!
- あらすじ
- 最終回まで全8話のネタバレ解説
- 最終回ラストシーンの本当の意味
- シーズン2の感想と評価
以上4ポイントをまとめました。
話題の禁断ドラマがついに完結!果たしてラスト結末はどうなるのか?

『ガンニバル』シーズン2のあらすじ

供花村に赴任してきた駐在・阿川大悟(柳楽優弥)は、前任の警官が失踪し、さらに後藤家の当主・銀が遺体で発見された事件に直面します。
最初はただの奇妙な田舎町だと思っていた村が、次第に“何かがおかしい”と感じるようになった大悟は、村の裏側に潜む闇に独自で踏み込んでいきます。
後藤家がひた隠しにする“あの人”と呼ばれる怪物、そして人知れず行われてきた「食人の儀式」。
調査を進めるうちに、大悟は「その儀式のために生贄として育てられている子どもたちがいる」ことを知り、命をかけて地下牢に潜入します。
一方で、後藤家の現当主・恵介(笠松将)は、亡き銀から託された“後藤家を守る”という使命と、「これ以上、誰も犠牲にしたくない」という人間らしい良心との間で、激しく揺れ動いていました。
そんな中、大悟の動きに呼応するかのように、警察部隊が後藤家を包囲。
村全体を巻き込むような、大規模な衝突の予感が漂いはじめます。
そして物語の終盤では、70年前に供花村で起こったある“事件”が銀の死をきっかけに明かされていきます。
村の歴史の深層と、大悟たちの運命が交錯していく緊迫の展開が、ついに動き出したのです。
『ガンニバル』シーズン2:1話ネタバレ
警察官の阿川大悟(柳楽優弥)は、後藤家の地下通路に潜入します。以前、子どもたちが監禁されていた牢屋を確認しますが、すでにもぬけの殻となっており、子どもたちの姿はありません。
別の場所へ移された可能性が示唆されます。
地下の奥には、“あの人”と呼ばれる異形の存在が潜んでおり、大悟に襲いかかります。大悟は右腕を噛まれながらも応戦し、激しい格闘の末に逃走に成功しますが、その途中で崖から川へ転落し、気を失います。
意識を取り戻した大悟の前に現れたのは、宗近という人物でした。宗近によって救助された大悟は、供花村の古い儀式が行われていたという洞窟へと運ばれます。そこには無数のドクロが並び、かつて“口減らし”と称して人が生贄にされていたことが語られます。
宗近は、大悟に「子どもたちは峠の食堂にいる」と伝えます。この情報は、後藤恵介から宗近へ託されたもので、大悟に子どもたちの居場所を知らせるよう依頼されていたということでした。
一方その頃、後藤清(六角精児)は警察署にて、供花村の隠された過去について証言を始めていました。
その裏では、大悟の妻・有希(吉岡里帆)と娘・ましろが警察に保護されていましたが、その警備の中に後藤家の関係者が紛れ込んでおり、突然の襲撃を受けます。有希は女性警官・千堂と共に応戦し、襲撃者をなんとか撃退します。
その後、有希たちは千堂の運転する車で村を離れようとしますが、道中で後藤理(さだむ)の運転するトラックによって車ごと横転させられます。有希とましろはそのまま後藤家に連れ去られてしまいます。
さらに、第1話では後藤藍の過去が回想として描かれます。幼少期の藍は、生贄として地下牢で「家畜」として生かされていました。
後に「銀」という女性によって「藍」という名前を与えられ、娘として育てられることになりますが、真の目的は“あの人”の子を産む存在にすることでした。
藍が産んだ子どもこそが、恵介と洋介であり、つまり彼らは後藤清の子ではなく、“あの人”の血を引く存在だったのです。
『ガンニバル』シーズン2:2話ネタバレ
恵介(笠松将)は、供花村に戻ってきたすみれ(狩野の娘/北香那)と再会します。
そこで彼女から「あなたの子どもを妊娠している」と告げられ、動揺を隠せません。
すみれを巻き込みたくないという思いと、彼女や新たな命を守りたいという気持ちの間で葛藤します。
そんな2人の様子を、龍二(中村祐太郎)や真たちが密かに監視していました。
恵介はすみれを守るため、彼女との結婚を宣言。後藤家へ彼女を連れて帰ることを決意します。
一方その頃、金丸率いる警察部隊が後藤家に乗り込み、家宅捜索を開始。
突然の強制捜査に恵介は戸惑い、どう対処すべきか悩みます。
その状況に後藤家の一員・岩男が激昂。そして、事態は一気に暴走していきます。
突如として、“あの人”が姿を現し、警官の一人を殺害。
さらに真が拳銃を手に取り、警官の一人を撃ち殺してしまいます。
これをきっかけに、後藤家と警察との大規模な銃撃戦・殺し合いが勃発。
後藤家の人々は多くの犠牲を出しながらも、結果的に警察部隊を皆殺しにしてしまいます。
その場で、“あの人”は倒れた警官の肉をむさぼっていました――異様な光景でした。
その後、恵介が自室に戻ると、父・清(六角精児)が銃を手にすみれを狙っていました。
「後藤家の血を根絶やしにしてやる」と叫び、放った弾は銀の遺影に命中。
激怒した恵介は清に殴りかかります。
その対峙の中で、清は自身の過去を語り始めます。
かつて銀に「病気だから」と騙され、不妊手術を受けさせられていたこと。
そして、自分には子を成す力はなく、恵介の実の父は“あの人”だという衝撃の事実を明かすのです。
一方、大悟(柳楽優弥)は、宗近から聞いた「子どもたちは峠の食堂にいる」という情報をもとに現場へ向かいます。
現地には署長たちも到着し、監禁されていた子どもたちを守っていた仁と山口さぶを取り押さえます。
そこへ加奈子(山下リオ)も駆けつけ、監禁されていた少年のひとりが、自分の息子であることを知ります。
彼女は涙を流しながらその子を抱きしめるのでした。
しかし、安心も束の間――
後藤理(さだむ)をはじめとする後藤家の“武闘派”メンバーたちが、食堂へ襲撃を仕掛けてきます。
『ガンニバル』シーズン2:3話ネタバレ
峠の食堂では、子供たちを救出した大悟たちの元へ、後藤家の“武闘派”たちが襲撃を仕掛けてきます。
彼らは容赦なく銃を乱射し、室内は瞬く間に戦場と化しました。
大悟(柳楽優弥)は応戦せざるを得なくなり、やむなく敵の一人を撃ち殺します。
その瞬間、彼の脳裏には――かつてましろの傍で、小児性愛者・今野を撃ち殺した時の記憶がよみがえります。
そしてその記憶が引き金となり、大悟は“覚醒”。
銃を手に、次々と後藤家の男たちを撃ち倒していきます。
やがて、大悟は後藤理(さだむ)と直接対決。激しい格闘の末、理を締め落とし、なんとか勝利を収めます。
しかし外に出ると、再び後藤家の人間たちに囲まれます。
その中には、子を抱えた加奈子の姿もあり、彼女も危険にさらされようとしていました。
そのとき、山に潜んでいた洋介が銃を持って姿を現します。
彼は大悟と加奈子を救うため、後藤家の仲間に向けて発砲。
後藤家の血を引く者でありながら、正義のために一線を越える――洋介の裏切りでした。
一方その頃、後藤家内部では新たな動きが。
岩男は拘束した金丸から、後藤家と銀に関する重大な秘密を聞き出します。
なんと金丸は、銀の前の当主・金次の息子であり、自分こそが後藤家の正統な後継者だと主張。
その証拠として、代々伝わる懐中時計も手にしていました。
岩男はその話が広まることを恐れ、金丸の首を折ってその場で抹殺。情報の口封じを図ります。
その頃、大悟は真から電話を受けます。
真は「有希とましろを人質にとっている。解放した子供たちの代わりにましろを生贄として使う」と通告。
大悟は激怒し、そばにいた洋介に銃を突きつけて人質とし、車で真のもとへ向かいます。
そして電話越しに、恵介に対して“洋介と有希たちの人質交換”を提案します。
一方、恵介が子供たちの居場所を警察に漏らしたことが、真や岩男にバレそうになります。
そのとき、清(六角精児)が現れ、「狩野治に電話したのも、子供たちの居場所を知らせたのも私だ」と発言。
すべてを自らの責任にし、恵介をかばいます。
その言葉を受けて、恵介は清をナイフで刺し殺します――彼にとって、避けられない決断でした。
物語の終盤では、藍と京介が暮らすアパートに、後藤家の一員である後藤礼於(レオ)が忍び込んでくる場面が描かれ、次なる不穏な展開を予感させます。
『ガンニバル』シーズン2:4話ネタバレ
オカルトサイト運営者の宇多田が藍のアパートを訪れるが、後藤礼於に襲われる。
「藍はどこだ」と詰め寄られ、藍と京介は隠し部屋から姿を現す。
京介が酸を投げて礼於にダメージを与え、宇多田が殴って気絶させる。
宇多田は藍を連れ、岡山県警の八千代のもとへ。
藍は、「“現人神”と呼ばれた巨体の老人が、次第に“あの人”と呼ばれるようになった」と語る。
一方、大悟は指定された廃トンネルで有希・ましろを連れた恵介と岩男たちと対峙。
岩男は洋介の裏切りを察知。真は洋介を見捨て、有希たちを撃とうとするが、恵介が止める。
制御がきかなくなった真を、岩男が壁に叩きつけて殺す。
そのまま岩男が大悟に襲いかかり、首を絞める。
大悟は反撃し、岩男の喉を銃で撃ち抜く。
そこへ“あの人”が登場。
大悟は踏みつけられて動けなくなり、ましろは連れ去られる。
有希の必死の抵抗も届かず、“あの人”はましろを抱えながら「カアチャン」とつぶやく。
恵介は、大悟と有希を宗近の神社へ連れて行き、有希は洋介と病院へ。
宗近たちは、「ましろは奉納の儀式に使われるため、まだ生きているはず」と説明する。
ラストでは、大悟が恵介に「お前はどうしたいんだ」と問いかけ、恵介は答えに詰まる。
『ガンニバル』シーズン2:5話ネタバレ
後藤家の久露恵(クロエ)はある日、すみれにスタンガンを当てて気絶させ、騒動を起こします。
その混乱に乗じて、彼女は後藤家から逃げ出していきました。
一方、神社にいた正宗は、大悟と恵介に対して“70年前に村で何が起きたのか”を語り始めます。
当時の供花村では、後藤家の土地から採れる上質なヒノキによって家は裕福でした。
正宗の父・吉宗は、当主である金次(きんじ)と村人たちの間を取り持つ役割を担っていました。
ある日、金次は妹の紅(くれない/福島リラ)にこう打ち明けます。
「前の当主である親父(定)を殺したのは俺だ」。
その一方で、彼は妾の子だった銀を気まぐれに抱き寄せたり、逆に殴りつけたりもしていました。
銀は、後藤家の中でも、そして村人たちからも、まるで“人間として扱われていなかった”のです。
そんな彼女に、心を開いたのが正宗でした。
2人は、儀式が行われるあの洞窟で何度も身体を重ねるようになります。
あるとき銀は、「母親は“マモノツキ”と呼ばれ、村の男たちの慰み者だった」と語ります。
そして、「自分の父親が誰かもわからない」と…。
銀の母親は、供花村の神・来乃神(くるのかみ)に生贄として捧げられ、命を落としたのだといいます。
やがて、銀と正宗の関係は村中に知れ渡ってしまいます。
銀は、正宗に妊娠したことを告げました。
子供の父が誰なのかは明らかではありませんが、正宗はその子に「白銀(しろがね)」という名前をつけたいと話します。
「まっしろな未来が来るように」――そう願いを込めて。
しかし、村の偏見は厳しかった。
ある日、銀は村の男・くまに襲われます。
「神主の血筋に、汚れた血を混ぜるわけにはいかない」と言いながら、くまは銀を殺そうとしたのです。
必死に抵抗した銀は、逆にくまを鋤(すき)で殺してしまいます。
この事件を受けて、吉宗は銀を“来乃神に捧げる生贄”とすることを決定します。
正宗は必死に父を止めようとしますが、聞き入れてもらえませんでした。
そして銀は、山奥で木に縛り付けられ、餓死させられる儀式にかけられます。
そこへ現れたのが、山の中で暮らす“人を喰らう一族”、カシハベと呼ばれる山賊たちでした――。
『ガンニバル』シーズン2:6話ネタバレ
過去編:銀の復活と供花村の崩壊
銀が“神への生贄”として山に縛りつけられてから、3年の月日が流れた。
ある冬の日、村人の昭八と重が雪山を歩いていると、異様な光景に出くわす。
そこには、白目をむいた不気味な子供が、人間の指をくわえている姿があった。
驚いて立ちすくむ2人の前に、なんと死んだはずの銀が現れる――昭八はその場で殺され、重だけが逃げ帰る。
重は村人たちに「銀が生きていた」と伝えるが、誰もが信じられず、村には不穏な空気が流れ始める。
その頃、供花村では大凶作が続き、深刻な飢饉に襲われていた。
多くの村人が餓死するなか、吉宗は後藤家の当主・金次に食料の分け与えを頼む。
しかし、金次は村人にこう語った。
「江戸時代の飢饉の際、カシハベ一族は来乃神に捧げられた子どもを食べて生き延びた。
その事実が広まり、カシハベは村から追われそうになった。
だが後藤家が彼らを庇ったことで、今度は後藤家まで差別され、荒地へと追いやられたんだ」
村人たちは、食料を独占している後藤家に憎しみを募らせていく。
ついに彼らは武器を手に取り、後藤家への襲撃を決意。
その第一歩として、金次の妹・紅を人質にとった。
さらに、正宗が村人たちの前に立ち、「後藤家との戦争だ!」と煽り立てる。
実は彼はご神体で銀と密かに再会しており、「村人を使って後藤家を倒し、新しい村を作ろう」とそそのかされていたのだった。
村人を引き連れた正宗は後藤家を襲撃。
金次は混乱を収めるため、食料を分けようとするが、突然何者かが発砲し、村人が撃ち殺される。
怒った村人たちは人質の紅を突き殺し、ついに殺し合いが始まってしまう。
村人と後藤家、双方が多くの犠牲を出したその時――
山から現れたのは、人喰い一族・カシハベだった。
彼らは村人も後藤家も次々に殺し尽くし、ついに金次も捕らえられてしまう。
その後、銀と正宗は“ご神体”で白銀を育て続けていた。
正宗は銀に「この子は…わしの子か?」と問いかける。
銀は静かに答える。「あんたか、金次の子かは分からない」
金次は「それでも愛している」と語るが、銀は彼の首を絞めて殺した。
こうして、銀とカシハベ一族は後藤家を乗っ取り、“新たな後藤家”を名乗るようになる。
銀は白銀を“新たな神”と呼び、村人たちにこう命じる。
「飢えたくなければ、昔の奉納祭のように“本物の人間”を捧げろ」
絶望に陥った村人たちは、その要求を受け入れてしまう。
白銀は“狂い病”を持ちながらも、銀と正宗の手で育てられ、やがてそれを克服していった。
正宗はすべての過去を語り終える。
大悟は、ましろがご神体に連れて行かれたと知り、恵介と共にその場所へ向かう。
恵介は「自分の手で“あの人”を殺し、この悪しき連鎖を終わらせる」と決意していた。
現代編:ましろを救うために
その頃、洋介は有希を車で病院へ連れて行く途中だった。
逃げてきた久露恵(クロエ)も合流し、車に同乗する。
しかし、橋の上で障害物に道をふさがれ、洋介がそれを除けようとしたその時――
後藤理(さだむ)が現れ、洋介を一方的に暴行し、恵介の居場所を問い詰める。
『ガンニバル』シーズン2:7話ネタバレ
洋介は、理(さだむ)に包丁で殺されかけていた。
絶体絶命のその瞬間、久露恵(クロエ)が背後から近づき、農薬を塗ったドライバーで理を刺す。
理は苦しみながら泡を吹き、そのまま死亡。
クロエは何も言わず、川へ飛び込み、泳いで姿を消した。
その後、パトカーが到着。
車にいた有希は救急搬送され、洋介は警察に保護されてキャンプ地へ連れて行かれる。
そこで、長らく離れ離れだった母・藍と再会する。
言葉は少なかったが、藍は「ごめん」とだけ息子に伝えた。
一方、ご神体へ向かう準備を進めていた大悟たちの元に、まさかの出来事が。
頭を撃たれて死亡したはずの岩男が、突如起き上がり暴れ出す。
「恵介はどこだ!」と叫び、数人を引き連れて奉納祭の会場へ乱入。
正宗と宗近を脅し、強引に恵介の居場所を案内させる。
その頃、村人の河口尊はある衝撃の事実を知る。
過去に自分の子どもが後藤家に生贄として捧げられたことで、妻が去っていった。
そしてその選出は“選ばれた”のではなく、両親が自ら手を挙げて差し出したものだったと知る。
怒りと絶望に駆られた尊は、包丁を手に父と母を殺害する。
祭りの会場では、村人たちの怒りが爆発していた。
邦寿たちは「今こそ後藤家を潰す時だ!」と叫び、暴徒と化す。
一方、逃げようとした仁は、銃を持った尊に撃たれてしまう。
尊の怒りをきっかけに、村人たちは後藤家を殲滅すべく武器を手に立ち上がる。
一方その頃、特殊部隊が後藤家の祭壇に突入するも、そこには老婆・キクが待ち構えていた。
キクは何のためらいもなく自爆。
その衝撃で部隊の多くが命を落とすことになる。
──ご神体の中では、ましろが目を覚ましていた。
彼女の隣には、白銀の姿。
ましろは白銀にお菓子を差し出す。敵か味方かも分からない相手に対して、ただ純粋な善意を向けるその姿は胸を打つ。
そこに、大悟と恵介がついに到着。
大悟は白銀に銃を向け、背後から一発撃つ。
だが、ましろが思わず白銀をかばってしまう。
その隙に、恵介が動く。
銀の幻影に惑わされながらも、自らの意思で銃を構え、白銀の頭を撃ち抜く。
そこへ岩男たちが現れる。
白銀が倒れているのを目の当たりにした岩男は、状況を飲み込めず、呆然と立ち尽くす。
だが、撃たれた白銀はなおも動き、恵介の頬に手を伸ばす。
血だらけのその指が、優しく頬を撫でる。
それを見た大悟は、思わず涙を流す。
そこにあったのは、“怪物”ではなく、“親”としての愛だった。
そして次の瞬間、白銀は咆哮をあげる。
その声に反応するように、岩男の体に異変が――彼が“覚醒”しようとしていた。
『ガンニバル』シーズン2:8話ネタバレ
銀の死の真相がついに明かされます。
狂い病によって錯乱し、森を彷徨っていた銀のもとに、邦寿や河口尊をはじめとした村人たちが集まってきました。
彼らは銀を取り囲み、「皆で殺せば共犯」という理屈で、1人また1人と銀に刃を突き立てていきます。
村全体が銀の殺害に関与し、逃れられない罪の連鎖が始まったのです。
村人が立ち去ったあと、瀕死の銀のもとに白銀が現れます。
彼は母の遺体に寄り添い、その身体を“弔うように”食べ始めました。
銀は最後の力を振り絞り、白銀を抱きしめます。
その瞬間、白銀は空に向かって咆哮を上げました。
――そして現在。
白銀は自らの脳を食べ、さらに自身の指までも喰らいながら、静かに命を終えようとしていました。
その姿を見ていた岩男は、白銀の頭蓋骨をむさぼりながら叫びます。
「こいつが神だって?神なんていない!」
岩男の精神は完全に崩壊し、その場にいた人々へ襲いかかります。
大悟はましろを抱きかかえ、必死に逃げ出します。
恵介が岩男を銃で撃つも、岩男はまさに“覚醒”。
白銀と同じように白目をむき、カシハベの血が目覚めた彼は、怪力の化け物と化して恵介に襲いかかります。
壮絶な肉弾戦の末、恵介は腕を噛まれながらも岩男の首を絞め続け、ついにその命を絶ちました。
その直後、正宗は「カシハベは滅んだ」と喜びの声をあげますが、そのまま命を落とします。
警察が到着し、恵介たちはその場で逮捕されます。
その頃、大悟はましろを連れて、有希が入院している病院へ向かおうとしていました。
しかし途中で、友樹の母親から「村人たちが後藤家を襲っている」と知らされます。
大悟はましろを友樹の母に託し、村へ引き返します。
村では尊を先頭に、村人たちが後藤家の人間を襲い、次々と命を奪っていました。
建物は燃やされ、逃げ出してきた人々も次々と猟銃で撃たれていきます。
尊が後藤家の子ども・英二を殺そうとした瞬間、大悟が現れ、彼を止めます。
すみれを撃とうとした邦寿も、大悟に取り押さえられ、手錠をかけられました。
まもなく機動隊が到着し、村人たちは制圧されました。
手錠をかけられた恵介に、すみれはそっと抱きつきます。
病院では、有希が奇跡的に一命を取り留めており、ましろもそばに寄り添っていました。
事件後、供花村と後藤家の惨劇は全国的に報道され、世間を騒がせます。
恵介は事件の責任をすべて背負い、当主としての立場から、警察にすべてを話しました。
洋介は村を出ることを決め、藍は京介とふたたび静かに暮らし始めます。
そして大悟は、拘留中の恵介に面会します。
「俺があんたの立場だったら、同じことをしたかもしれない」
その言葉に、恵介は静かに頷きました。
――時が流れ、供花村には新しい駐在・狭山翔太が赴任します。
狭山が村を見渡すと、そこには平穏を取り戻し、
のびのびと暮らす大悟、有希、ましろの家族の姿がありました。
『ガンニバル』シーズン2――完結。
『ガンニバル』シーズン2:最終回ラストシーンの考察
ドラマ『ガンニバル』シーズン2のラストシーン、
原作と違って、大悟が有希やましろと一緒に供花村で暮らす道を選んだのがとても印象的でした。
原作漫画では、最後に「村人はまだ人を食っている?」「ましろが闇堕ちしている?」というような、不穏で意味深な終わり方でしたよね。
あの不気味さも『ガンニバル』らしくて良かったと思います。
でも、ドラマ版のラストは“希望”を感じさせる終わり方で、それもまた素敵でした。
きっと大悟は、自分が供花村に残ることで、後藤家や村人たちが抱えてきた負の連鎖に自ら終止符を打とうとしたのではないでしょうか。
ただ、気になったのは、恵介が刑務所で大悟に何かを言いかけて、途中でやめてしまったシーン。
あのとき、恵介は何を伝えたかったんだろう…と考えさせられました。
感謝の気持ちだったのか。
「村を頼む」と未来を託すつもりだったのか。
それとも、「まだ村には何かある」と、負の連鎖が終わっていないことを伝えたかったのかもしれません。
明確な答えは描かれなかったけれど、あえて余白を残したあのシーンが、作品全体に深みを与えてくれた気がします。
『ガンニバル』シーズン2:感想
『ガンニバル』シーズン2、シーズン1に続いて本当にクオリティが高くて、めちゃくちゃ面白かったです。
伏線の回収も怒涛の勢いで、特に恵介が“あの人”の子どもだったという衝撃の展開には鳥肌が立ちました。まさか…って。
ただ、正直惜しかったのは銃撃戦の描写のリアリティのなさ。
後藤家と警察が全面衝突するあの大事なシーン、警察が撃てそうなのに撃たない場面が多くて、「え、今撃てるでしょ…」と突っ込みたくなりました。
見せ場のはずなのに、少し“忖度”感が見え隠れしてしまったのがもったいなかったです。
食堂での銃撃戦も同様で、スカスカの棚を挟んでるだけで大悟に全然弾が当たらないって、さすがに無理がある…。
シーズン2はアクション重視だった分、特に銃撃の演出の甘さが目立ってしまった印象でした。
とはいえ、第6話の幼い白銀が人間の指をくわえて現れるシーンは、もう最高に狂気的でゾッとしました。
あの登場は完全に『ガンニバル』の真骨頂って感じで、背筋がゾクッとしました。
あと、第7話で頭を撃ち抜かれた白銀が、恵介の頬を優しくなでるシーン――
絵的には完全にホラーなんだけど、あそこにはちゃんと親子の愛があって、なんか切なくも美しい場面でした。
個人的にツボだったのが、身体中に蛍光ブレスレットを巻いて銃を構える河口尊のビジュアル。
あれはもう“狂気”という言葉がぴったりで、インパクト抜群でした。
そして迎えた最終回。
白銀が自分の脳みそや指を喰うという、衝撃的すぎるラスト。
もう血みどろすぎて、途中から手を口に当てながら観てました…ほんと“これぞガンニバル”という締めくくり。
でもラスト、大悟が有希とましろと一緒に供花村で暮らし始めるエンディングには救われました。
血と狂気の連鎖の中に、ささやかな希望が差し込んだような終わり方で、すごく良かったです。
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『ガンニバル』シーズン2キャスト
役名 | キャスト名 | 作中の立ち位置 |
阿川大悟 | 柳楽優弥 | 主要人物 |
阿川有希 | 吉岡里帆 | 主要人物 |
阿川ましろ | 志水心音 | 主要人物 |
後藤恵介 | 笠松将 | 主要人物 |
後藤岩男 | 吉原光夫 | 主要人物 |
後藤洋介 | 杉田雷麟 | 主要人物 |
若い頃の銀 | 恒松祐里 | 過去編の登場人物 |
若い頃の神山正宗 | 倉悠貴 | 過去編の登場人物 |
神山吉宗 | テイ龍進 | 過去編の登場人物 |
後藤金次 | 豊原功補 | 過去編の登場人物 |
後藤紅 | 福島リラ | 過去編の登場人物 |
山賊カシハベの頭領 | 谷中敦 | 過去編の登場人物 |
狩野すみれ | 北香那 | その他 |
あの人 | 澤井一希 | その他 |
神山正宗 | 橋爪功 | その他 |
神山宗近 | 田中俊介 | その他 |
後藤清 | 六角精児 | その他 |
後藤理一 | 中島歩 | その他 |
後藤礼於 | ジン・デヨン | その他 |
田中雅人(署長) | 利重剛 | その他 |
金丸豪 | 赤堀雅秋 | その他 |
山口さぶ | 中村梅雀 | 供花村の住人 |
山口加奈子 | 山下リオ | 供花村の住人 |
上田仁 | 松浦祐也 | 供花村の住人 |
河口尊 | 岩瀬亮 | 供花村の住人 |
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