初めまして。
MAMMOTH WORK運営者のマームです!!
みなさまの住んでいる地域には「落書き」や「スプレーアート」がありますか?
私の地域では、商店街のシャッターや電信柱などにアーティスティックなスプレーアートが施されています・・・。そういったアートを世間では「落書き」と総称される事がほとんどです。
実はわたし、そういったアート好きなんですよね。
下書きもほとんどなく、スプレー缶と自身の感性、そしてある一定の緊張感で作成されるアート。
中には許可がなく作成されているアートもありますが…orz。
今回はそういった用意された環境でなく、自身の訴えたい気持ちを絵で表現したアート作品をご紹介‼︎
出典:UnsplashのDan Meyersが撮影した写真
あ!この絵見たことある!!
そうこれはかの有名なBanksyの
「兵士と少女」
Banksyもミューラリストの一人なんだ。
ミューラリストとは
引用:https://www.nultylighting.co.uk/project/leake-street-arches-waterloo/
まだあまり日本では浸透していない言葉であるこの言葉の語源は英語の「 Mural (壁画)」から来ています。
またこのミューラルと似た言葉・似た内容に「Graffiti」があります。こちらはイタリア語で「Graffito(引っかき傷・落書き)から来ています。
ミューラルとグラフィティの違い
ミューラルとグラフィティの大きな違いは2つ。
- 壁面へのアート制作について許可がされているか
- 文字や記号中心か大きな壁面へ描かれている絵画かどうか
ではミューラルとグラフィティの違いを実際の作品から違いを比較していきましょう!
ミューラル
引用:WASABI
こちらを手掛けたのは、街の至るところにアートが溢れているオアフ島カカアコ地区で、2011年にスタートした町中を色鮮やかに壁画で彩るアートムーブメント「POW!WOW!」←現在は「World Wide Walls」(ワールドワイド・ウォールズ)によるものです。
ミューラルアートにはアートによってストリートを装飾することや、その地域・コミュニティのアイデンティティーを表現したりと、アートによってミューラルが果たす役割は多くのものがあります。
グラフィティ
出典:https://unsplash.com
こちらはかの有名なグラフィティーアーティストであるバンクシーが国際問題に踏み込んで制作したグラフィティの最初期の作品「花束を投げる男:flower bomber」です。
こちらの作品は当時イスラエルの軍事的支配に抵抗するパレスチナ市民の抵抗運動「インティファーダ」をモチーフにしており、バンクシーは怒りを花束という愛の象徴にコラージュし、紛争地域に投げ込もうとしたのです。
このように二つの作品を見比べてみると、ミューラルの方が大きく広い面積での作品に対し、グラフィティーの作品はシンプル且つ小規模の作品が大きく残っています。ただ、グラビティーの作品で日本の世間一般では「ただの落書き」と評されるほど良い印象は無いものが多いです。
ですが、イギリスやアメリカではこのグラビティー作品を街の観光名所にしたり、グラビティーアーティストのストリートを作ったりと大きく違います。グラフィティアートにはそれほど見る人を印象付けるメッセージ性の強い作品が多く存在します。
有名な壁画アート作品<3選>
では、有名な壁画アートを3つご紹介いたします。
神よ、この死に至る愛の中で我を生き延びさせ給え 〜in ベルリン〜
出典:https://pixabay.com/
上記の絵画はベルリンの壁に描かれた最も有名なグラフィティーアートの一つ「兄弟のキス」またの名を日本名で「神よ、この死に至る愛の中で我を生き延びさせ給え」と言う絵画で、ロシア人の絵描きであるドミトリー・ヴルーベリによって1990年に制作されました。
そこには、当時のソビエト連邦(ソ連)の第5代最高指導者「レオニード・ブレジネフ」とドイツ民主共和国(旧東ドイツ)の第3代国家評議会議長「エーリッヒ・ホーネッカー」がお互いにキスを交わす様子が描かれています。
ベルリンの壁は、1961年8月13日に作られ1989年11月9日に壊されました。東ドイツ政府の国家機密が国民が西ドイツに逃亡しないために作られました。現在は高さ3メートル、長さ1.3メートルの巨大な壁にアートが施されています。
1980年代半ばに西ドイツのアーティストたちが西側の壁に絵を描き始めました。ベルリンの壁に描かれたアートは、「冷戦」を体現したものが多くあります。
凧を上げる少年 〜in ブラジル:リオのスラム街〜
引用:HEAPS 地域住民と一致団結!リオのスラム街・ファーベーラも丘をキャンバスにする。巨大壁画プロジェクト「Favela painting」/HEAPS
こちらは、ブラジルはリオのスラム街・ファベーラというスラム街にて制作された「凧を上げる少年」という作品です。
スラム街と聞くと「暴力性」や「治安の悪さ」といったマイナスなイメージが多いですが、こちらは実際に住む人達の何気ない日常を描くミューラルから始まったこのプロジェクトで、ここからスラム全体の景気を変える結果となり、この地域に足を運ぶ観光客も増えたそうです。
Tuttomondo(全世界)〜in イタリア ピサ中央駅教会
出典:https://pixabay.com/
こちらの作品の画風にみなさま一度は見たことがあるのではないでしょうか?こちらの作品を描いたのはストリートアーティストの先駆者とも呼ばれているキース・ヘリング氏である。こちらの作品はそのキース・ヘリングが残した最後の作品である「Tuttomondo(全世界)」であり、イタリアのピサ中央駅の教会の壁面の描かれています。
日本でも有名になったきっかけはあのユニクロとのコラボがあったからではないでしょうか?奇しくも彼は1990年にAIDS合併症でその生涯の幕を下ろしてはいますが今もなお彼の作品は現代にも衝撃と感動を与え続けています。
ミューラリスト達の収入源
出典:https://unsplash.com
え?ミューラリストは壁画アーティストなのに
どうやってそのアート作品を収入源にするの?
実はいくつかミューラリストにはそのアーティスティックな才能と
唯一無二のデザインにみんなが魅了され、それが収入になる方法は多岐に渡るんだ。
その1. 企業や団体から依頼を受けて制作する
まずは、シンプルに大手企業の広告や団体からのメッセージ性に富んだアートの作成依頼を受けること。その依頼された製作費や感謝料として収入を得る方法があります。
その2. 自身で自らの独自デザインを使ったファッションブランドを作る
その独自性に富んだオリジナルアートは、他にはない唯一無二のアートになるので見る人に刺さるデザインやメッセージ性のあるファッションで自分が伝えたい内容を身に付けて頂いた方にも発信していただくことが出来る一石二鳥な路線だと思います。
その3. 企業とのコラボ作品を作成
なんといってもやはり企業からのコラボオファーは最強だと思います。それは、企業側が自身のデザインを広告してくれ、シェアが自国内だけでなく海外にもある場合は尚更、自身の視野や事業拡大にも繋がるからです。
その4. 自分で絵画を描き出品したり個展を開く
次に、大きく出るのが、バンクシーやキース・ヘリングのように個展や自身の絵画を額縁に納め出品することです。もちろん知名度はかなりの重要視されますが、爆発的な収入増加や新たな道の切り開きを考えているのであれば、挑戦してみるのも良いかと思います。
その5. ミューラリストやデザインの講師になること
最後に、自身で講師になりその授業料をいただく方法で、今まで培ってきたデザインの知識を伝えることで収入になる方法で、半永久的に安定した収入を獲得できる可能性があります。ただ、この場合ですと会社や学校の講師か、フリーランスになる場合かで収入に関して大きく増減があります。
日本でのミューラリストの現状
引用:渋谷駅周辺のまちづくり活動を行う「一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント」と、アートエージェンシー「Tokyo Dex(トウキョウ・デックス)」のコラボレ―ション
上記の画像は渋谷駅西口の工事現場で「仮囲い」をキャンパスとしてアーティスト達によって工事現場が多く存在し「殺風景」な渋谷街のイメージを一変させました。
日本の世間ではあまり良いイメージが多くないミューラルの文化ですが、これまでの文化やミューラリスト達の熱い思い、発信したい、伝えたい情報を「絵」で表現するアーティスト・・。なんか格好いいですよね。
最後に
ミューラルって「落書き」だけだと思っていたけど
現実は全然違ったね🎵
そうなんだよ。
実は長い長い歴史があって、歴史の大きな出来事があった際には
見ている人にありのままを届けることができる・・・って、良いよね🎵
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